FXのスリッページとは?|起きる原因・起きやすい場面・減らすための具体策

FXのスリッページとは?|起きる原因・起きやすい場面・減らすための具体策

スリッページは「注文した価格」と「実際に約定した価格」にズレが出る現象。特に成行注文や指標前後、薄い時間帯で起きやすい。完全にゼロにはできないが、起きる理由を理解し、注文方法・時間帯・許容設定で被害を減らせる。初心者向けに原因の切り分けと対策を整理する。

スリッページが起きる原因|避ける時間帯と“成行の使い所”

スリッページは「思った価格で約定しない」ズレのこと

成行で注文したのに、こんな経験があるかもしれません。

  • 思ったより不利な価格で約定した
  • 一瞬で飛んだように見える
  • 注文した瞬間のレートと、約定単価が違う

スリッページ:
注文した価格(想定)と、実際の約定価格にズレが出ることです。
特に成行注文で起きやすい現象です。

まず結論:スリッページはゼロにできないが、減らせる

スリッページは市場の動きと仕組み上、完全にゼロにはできません。

ただし、起きる条件がある程度決まっているので、避け方があります。

大事なのは「なぜ起きるか」を知って、起きやすい場面を避けることです。これだけで体感はかなり変わります。

スリッページが起きる理由(仕組みを短く)

FXの注文は、ボタンを押した瞬間に“約定が確定”するわけではありません。

注文が送られ、サーバー側で処理され、取引が成立するまでにわずかな時間差があります。

  • その間に価格が動く
  • その瞬間にその価格で成立できない
  • 結果として近い価格で成立する

これがズレの正体です。価格が速く動くほど、ズレは起きやすくなります。

スリッページが起きやすい場面(初心者はここだけ覚える)

場面なぜ起きる?体感
指標発表の前後一瞬で価格が飛ぶズレが大きい
市場参加者が少ない時間板が薄くなりやすいズレが出やすい
週明け・窓開け前の価格から飛んで始まる想定外になりやすい
急変時(ニュース)価格が連続的に動く成行が滑りやすい
回線が不安定送信が遅れるズレが増える

特に「指標」「薄い時間」「週明け」は、初心者は避けるだけで事故が減ります。

成行注文が滑りやすい理由

成行は「価格を指定せず、今すぐ成立させる」注文です。

つまり、約定価格はその瞬間に成立した価格になります。

成行=成立優先
成立を優先するので、価格が動いていればズレが出ます。これが成行の特徴です。

スリッページを減らす方法(現実的に効くものだけ)

① 取引する時間帯を選ぶ

  • 薄い時間帯を避ける
  • 指標発表の前後は避ける(特に慣れるまでは)

② 成行より指値を使う場面を増やす

  • 「この価格ならOK」という時は指値
  • 指値は価格を指定するので、想定外のズレが減りやすい

③ 成行を使うなら“使い所”を限定する

  • 急いで入る必要がある時だけ
  • 「ズレても許容できる小さな数量」で

④ スリッページ許容設定がある口座は確認する

  • 許容幅を超えると約定しない設定ができる場合がある
  • ただし、約定しないリスクも増える(成立優先か価格優先かの選択)

スリッページは「時間帯」と「注文方法」でかなり減ります。まずはここからで十分です。

初心者がやりがちな勘違い

① スリッページ=必ず悪い、ではない

ズレは不利になることもありますが、有利にズレることもあります。

ただ、狙ってコントロールできるものではないので、「起きやすい場面を避ける」が基本です。

② 逆指値でもズレることがある

逆指値は「その価格に触れたら成行で出す」仕組みの口座が多く、急変時はズレることがあります。

逆指値は“必ずその価格で決済される”ではなく、“その価格を合図に決済が走る”もの、と理解するとズレに納得しやすいです。

スリッページが大きいと感じた時の確認順

  1. 成行で注文していないか(指値なら起きにくい)
  2. 指標発表や急変のタイミングではないか
  3. スプレッドが広がっていないか
  4. 回線や端末が重くなっていないか
  5. 口座のスリッページ許容設定があるか

原因が分かれば、次から避けられます。いきなり腕の問題にしない方が、改善が早いです。

最後に:成行の扱いが分かりやすい口座だと、事故が減る

口座によっては、成行の確認画面が分かりにくかったり、許容設定が見つけにくかったりします。

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