成行が「便利」な一方で、想定外になりやすいのがスリッページ
成行注文は、すぐ約定するので便利です。
ただし、相場が荒い時は「思った価格」で約定しないことがあり、これがスリッページ(滑り)です。
結論:スリッページはゼロにはできません。だからこそ「起きやすい場面を避ける」「成行の使い所を決める」だけで事故が減ります。
スリッページ(滑り)とは?(短く確実に)
注文を出した瞬間の価格と、実際に約定した価格がズレることです。
ズレが大きいほど、想定より不利になります。
| 注文 | 起きやすいこと | 影響 |
| 成行 | 表示していたレートと約定がズレる | 入りが不利になりやすい |
| 逆指値(損切り) | ラインを超えた後に約定する | 損切りが想定より重くなることがある |
滑りは、技術の問題というより「相場状況の問題」です。だから避け方が効きます。
滑りが起きやすい状況(避けるだけで改善)
- 重要指標の前後
- 突発ニュース直後
- 週明け直後(窓が開くことがある)
- 早朝など流動性が薄い時間帯
- スプレッドが急に広がっている時
滑りが起きやすい場面は、スプレッドも広がりやすいです。セットで避けると効果が大きいです。
危険な成行の使い方(初心者が崩れやすい)
| 危険な使い方 | なぜ危ない? | 起きやすい結果 |
| 指標前後に成行で突っ込む | 滑り+スプレッド拡大 | 想定外の損益になる |
| 薄い時間に回数稼ぎで連打 | 毎回不利な約定が積み上がる | コスト負けしやすい |
| 含み損が増えた後の成行決済 | 焦りで不利な価格を引きやすい | 最悪の所で切りやすい |
成行は「荒い相場」と相性が悪いです。荒い場面ほど“待つ”が効きます。
比較的安全な成行の使い方(現実的な落とし所)
成行がすべて危険という話ではありません。使い所を決めれば便利です。
- 相場が落ち着いていて、スプレッドが通常の時
- 決済を急ぐ必要があり、指値が刺さらない時(ただしロットを小さく)
- 取引回数を増やさず、1回の判断で終える時
ポイント:「落ち着いている時だけ使う」「連打しない」。この2つで事故がかなり減ります。
滑りで崩れないための運用ルール(初心者向け)
- 指標前後は触らない(触るならロットを下げて1回だけ)
- 早朝・週明け直後など薄い時間は避ける
- スプレッドが広い時は取引しない
- 成行の連打をしない
- 逆指値は必ず入れる(損切りを判断勝負にしない)
滑りを完全に避けるのではなく、「滑りが起きやすい場面を避ける」方が現実的です。
逆指値が“想定より重くなる”のが怖い人へ
逆指値は必要ですが、相場が荒い時は不利に約定することがあります。
だからこそ、次が重要です。
- 荒い時間を避ける
- ロットを小さくする
- 当日の損失上限を決めておく
逆指値の“精度”より、相場状況とロットで安全度が決まります。
最後に:成行は便利。だからこそ「使う場面」を決めておく
成行は便利ですが、使い方を間違えると想定外になります。
滑りが起きやすい場面を避け、落ち着いた時間にだけ使う。これが一番効きます。