「取り返そう」が出た時点で、判断が荒くなりやすい
FXで負けが増える場面は、相場が難しい時だけではありません。
多いのは「負けた直後に取り返そう」とした時です。
この状態は、根拠の薄い取引が増えやすく、ロットも上がりやすいので、崩れ方が急になります。
結論:取り返したくなるのは自然です。問題は「止める基準がない」こと。先に停止ルールを決めると、負けの拡大が止まります。
取り返そうとして崩れる“典型の流れ”
| 段階 | 行動 | 起きること |
| ① 負ける | 想定外・損切り・ミス | 焦りが出る |
| ② 取り返す | 根拠が弱いのに入る | 取引が増える |
| ③ ロットが上がる | 勝てば戻ると思う | 負けの振れ幅が増える |
| ④ 損切りが遅れる | 負けを認めたくない | 維持率が崩れる |
| ⑤ 連敗で崩壊 | 止められない | 当日で大きく削れる |
この流れは「相場が悪い」ではなく「状態が悪い」ことが原因です。状態が悪い時は、勝ちに行くほど負けやすいです。
原因はメンタルではなく「止める基準がない」ことが多い
止める基準がないと、判断は次のようにズレます。
- 「今日だけは例外」になりやすい
- 根拠より感情が優先される
- 損切りが“次で取り返す”に変わる
対策:止める基準を「当日のルール」として先に固定し、判断を挟まないようにします。
初心者向け:停止ルール3点セット(これで十分)
停止ルールは複雑にすると守れません。最小構成で作ります。
1)当日の損失上限
「今日はここまで」という線を決めます。ここを超えたら終了です。
例:当日の損失が○○になったら終了(数字は小さくてOK)
2)連敗上限
連敗すると判断が荒くなります。回数で切ります。
3)当日の取引回数上限
回数が増えるほど、ミスが増えます。上限を決めます。
停止ルールは「守れる数字」にします。厳しくするほど良いのではなく、守れることが重要です。
止める基準があると、取り返しの連鎖が止まる理由
停止ルールがあると、負けた直後に次の判断が不要になります。
- 「次で取り返す」から「今日は終わり」に切り替わる
- ロットを上げる誘惑が減る
- 損切りを引き伸ばす理由が消える
取り返しの連鎖は、“続行できる余地”があるほど起きやすいです。余地を消すのが強いです。
やりがちだけど危険:負けた後にロットを上げる
取り返しの中で一番危険なのが、ロットを上げる行動です。
- 勝てば戻るが、負けたら一気に削れる
- 損切りが遅れやすくなる
- 含み損に耐える方向へ行きやすい
ロットを上げる前に、まず“止めるルール”を作る方が先です。
当日で崩れそうな時にやること(最短の立て直し)
- その日は取引を止める(停止ルール発動)
- 負け方を一行でメモする(何が原因だったか)
- 翌日はロットを下げて再開する(または回数を減らす)
この3つだけで、「崩れる日」を「学びの一日」に変えられます。
最後に:勝つより先に「壊れない日」を作る
FXは、当日で大きく崩れる日があると続けにくくなります。
取り返そうとする連鎖は、停止ルールで止められます。
勝つ前に、壊れない仕組みを作る方が現実的です。